D’s(ディーズ)さんのぶろぐ

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身体に染みついた祈り

 
・・・しかしこのお仕事
ホント、一晩経っただけで状況が大きく変わるものです(><)
元旦はのんびり過ごしていたのが
今日この時点で、すでに3件のお葬式をお受けしております。
つくづく、予定の立たない稼業でございます・・・ m(_ _)m


それはさておき。

今日の夕刻
私が担当するお葬式のお客様と打ち合わせをしておりました。
お葬式に関するご説明を終えた後
いつしか、話題は亡くなられた方の生前のお話になりました。

亡くなられた方は100歳を超えたお婆様。
明治~大正~昭和~平成と
日本の歴史を見続けてこられた方ということです・・・ m(_ _)m

そのお婆様
晩年はその意識も混濁されていらっしゃったとのことなのですが・・・

「母は朦朧とした意識のなか
左手の人差し指と親指を、常にこねくり回すように動かし続けていたんです」


・・・言葉で伝わりますでしょうか。
左手を軽く握っていただき
手を握ったままの状態で、親指と人差し指を擦り合わせてみて下さい。
そういう行為を
亡くなられたお婆様は、ずっと繰り返していらっしゃったのだと。

・・・私、すぐに分かりましたよ。
これ、ロザリオを繰る行為なんですね・・・


カトリック信者がロザリオの祈りを唱えるとき
ロザリオのひとつひとつの珠を指先で送りながら、アヴェマリアの祈り(天使祝詞)を唱えるんですね。
ロザリオの珠ひとつにつき、アヴェマリアの祈りが一編。
珠は10個連なりますから、アヴェマリアも十編。
その前に唱える「主の祈り」と、アヴェマリア10回の後に唱える栄唱と合わせて
ロザリオの祈りが「一連」ということになります・・・


亡くなられたお婆様は
持っていないはずのロザリオを、常に指先で繰る行為が身についていたのでしょう。

「母の口は動いていないときが多かったんです。
でももしかすると
母は心の中で、常にマリア様の御加護を願い続けていたのかもしれません・・・」


・・・まさに
身に染みついた祈り、だったのではないでしょうか。
意識が混濁するなか
ただひたすらマリア様の慈しみと癒しを求めた、これこそ真摯な祈りの行為だと思うのです。
あるいは彼女の左手には
私たちの目には見えないロザリオが、常に在ったのかもしれません・・・

私は大いに心を打たれました・・・

100年以上もの間
ひたすら信仰の道を歩み続けてこられた方のお葬式を、私がお手伝いさせていただくのです。
大変名誉なことであり
また、気の引き締まる思いであります m(_ _)m


良きお手伝いができますように、と念ずるばかりです・・・








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by dscorp-japan | 2014-01-03 23:31 | キリスト教 | Comments(0)
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これでも葬儀屋さんのブログなのだ


by dysmas
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