D’s(ディーズ)さんのぶろぐ

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24時間以内で終わった案件

 
先日私がお手伝いさせていただいたお葬式のお話です。

亡くなられた方は日本で生活されていらっしゃったブラジル国籍の方。
詳細の記述は控えますが、警察が介入される案件でした。

亡くなられた翌日の夕刻前に、ご葬儀のご依頼をいただきました。
急いで名古屋市近郊の街にある警察署へ向かい
ご遺体の状況を鑑みてその場でご納棺をして、ご本人のお住まいである市営住宅の集会所へ搬送。

で、ご葬儀のご相談。
「とにかく最低限の費用で済ませたい」とのご意向でしたので、直葬のご案内をさせていただきました。

『直葬』・・・通夜や告別式などの葬送儀礼を行わない、火葬のみの葬儀形態。

ご遺族様方々もそのおつもりだったようで
とにかく費用と時間をかけず、出来るだけ早く火葬を済ませたいということでした。

ご家族はカタコトの日本語で仰いました。
「明日、火葬場へ行きたい」

・・・おっと、明日ですか・・・(汗)

日本での火葬に関する法律には
『埋葬又は火葬は他の法令に別段の定があるものを除く外、死亡又は死産後二十四時間を経過した後でなければ、これを行つてはならない』(墓地、埋葬等に関する法律・第三条)
というのがありますが、死体検案書を拝見する限りにおいて、その点は問題ありません。

問題はふたつ。
① 翌日の火葬場予約が出来ること(空きがあること)。
② 役所への『死亡届』の提出&『死体(埋)火葬許可証』の発行が、火葬前に完了すること。

「これらふたつの要件をクリアすれば、明日の火葬もできます」と。

「何とかしてください!お願いします」

ということで、まずは火葬場の空き状況照会。
・・・何とか空きがありました。

次に役所への死亡届提出です。
急ぎ役所へ連絡。
その役所は定時を過ぎた後も時間外窓口での夜間受付があるんですが・・・
・ご本人がビザを持たない外国籍の方であること
・警察が介入する案件であったこと
という事情からか「時間外受付ではなく、明日朝一番で提出してほしい」との回答でした。
そして「葬儀屋さんではなく、家族の方に来てほしい」とのこと。

・・・こういうケースの場合私たち葬儀屋さんがいちばん心配することは
「間違いなく火葬許可証が発行されるのか」ということです。
当然のことながら、火葬許可証が発行されなければ火葬は出来ません。
私たちは必ず、火葬許可証の原本を視認してはじめて、火葬が出来ることを確認するのです。
・・・いや
問題が無ければ発行されるものではあるんです。
それでも私たちは “ 万が一 ” のことを懸念するものなんですね。
それほど『火葬許可証』は大切なものなんです。

「ゼッタイ大丈夫!」

でも、私は言わなくてはなりません。

「万が一、火葬時刻までに発行されないことがあれば火葬できませんよ」と。


・・・結果的には
火葬許可証は発行されて、予定通り火葬が出来ました。
ビザが無い方でしたので、火葬料金は市外民扱いとなり高い費用がかかりましたけど。

ご依頼を受けてから火葬に至るまで、正味22時間。
結構慌ただしかった案件ではありました・・・
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by dscorp-japan | 2013-11-05 00:00 | 葬儀 | Comments(0)
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これでも葬儀屋さんのブログなのだ


by dysmas
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