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私が一日葬を選ぶなら

 
増えてきましたよね、『一日葬』。
私の知る限りにおいては、特に都市部において増えてきた印象があります・・・

一日葬とはつまり
いわゆるお通夜(前夜式)を行わず、葬儀式のみで終わらせるというものです。
カッコ良く “ ワンデー・セレモニー ” などと謳う葬儀社さんもあるようです。
日本で行われてきた一般的なお葬式は
通夜を行う日と葬儀を行う日が分かれますので、実質二日間を要します。
これに対して、一日葬は儀礼としての式が一日で終わるというわけです。
式自体が一日で終わることから
ご遺族の、特に肉体的な負担が軽減されるといわれております。

※ 「精神的負担や経済的負担が軽減される」と謳うところもあるようですが
   私個人の見解としては、必ずしもそうだとは言い切れないと思っております。
   通夜を行わないからといって、特に精神的負担が軽減されるとは限らないと思いますので。


この一日葬が増えてきた背景には
やはり「家族葬」が増えてきたことと無関係ではないと思います。
家族・親族のみが参列する家族葬のもつ性格上
一般参列者をお招きすることを想定しないことから「通夜は必要ないだろう」という判断があったのではないでしょうか。
今日の通夜のもつ意義のひとつとして
「夕刻に行われる通夜を行うことで、仕事や学業の時間から外れる為に参列していただきやすい」という実情があることは皆様もご理解いただきやすいのではないでしょうか。
おそらく皆様も
「お通夜は参列させていただいてご葬儀当日は失礼させていただく」という経験がお有りかと思います・・・

一方で
「直葬」の隆盛もまた、一日葬が増えてきた一因とも思われます。
基本的に、一切の儀礼を行わないとされる直葬が増えてきた実情から
「ではせめて一日だけでもセレモニーを行っては?」という、葬儀社サイドからの提案という背景も考えられます。
・・・まァこの場合
葬儀社サイドの「少しでも売上を作る」というビジネスとしての提案という性格なのでしょうけれど・・・(笑汗)


私は一日葬を否定するものではありません。
一日葬の性格をよくご理解いただいたうえで選択されるのであれば、それはそれで良いと思っております。
ただ、やはり気を付けなければならないことはあります。
たとえ一般参列者をお招きしない「家族葬」であったとしても
ご親族だって「通夜だけ参列して葬儀は失礼する」とお考えになる方があるかもしれないということ。
実際
これまでに私がお手伝いさせていただいたお客様のご親族にもいらっしゃいました。

「え?お通夜は無いの・・・?
・・・私、お葬式当日はどうしても伺えないんです」


まァこうした問題を回避する手段として
「火葬前日の夕刻、本来通夜を行う時間に葬儀を行う」というやり方もあるのですけど・・・(過去記事参照)

私の経験則として申しますと・・・
「お通夜の時間にお葬式を行って翌日は出棺~火葬のみ」という選択をされたケースって
火葬当日にお集まりになったご遺族・ご親族の方々は、何となく物足りないご様子というか、けじめがつかないというか、そんなご様子が見てとれたような気がします。
当初は「火葬当日は何もしない」と決められたはずなのに
「やっぱりちょっとみんなでお祈りしましょうか」
「私が般若心経だけでも唱えようか」
などと仰ったりしたものなんです・・・

            ♢

「じゃ一体オマエならどうするんだ?」
と聞かれれば・・・

仮に一日葬を選択するのなら
前日、お通夜は行わないにしても、自由にお別れに来ていただけるような場所と時間を設けます。
典礼は行わずとも
ご参列いただける方が自由にお別れに来ていただけるタイミングは設けると思います。
いわゆる「ビューイング・タイム」を設定するわけです。
たとえば
「お通夜式は行いませんが
ご弔問いただける方は(葬儀前日の)〇時から〇時にお越しいただければ幸甚に存じます」などと連絡します。
一切の典礼は行わずとも、設定した時間帯には自由にお越しいただく。
「〇時から〇時」と設定することによって
弔問者を迎える側である遺族の負担も限定できるのではないでしょうか・・・

こうすることによって、遺族親族も含めた弔問者方々への配慮となると思うのです。
「お別れしたい」と仰っていただける方があるのなら
その想いには感謝の気持ちをもって、その場を設けて差し上げたいです。
そうすることが
これまでお世話になった方々への、遺族としての謝意になると思うのです。


・・・まァそうは言いつつ
仮に私が亡くなったときには誰も来てくれないかもしれないんですけど・・・(泣)
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by dscorp-japan | 2013-06-18 04:50 | 葬儀 | Comments(6)
Commented by ルビー at 2013-06-19 00:12 x
そう思う人には多くの方がお見えになりますよ。
なんとなくですけど・・・
心が寂しいですね。
Commented by dscorp-japan at 2013-06-19 00:42
☀ルビーさん。
・・・ちょっとスネてみただけなんですけどネ(笑)

一日葬を選ばれる方の価値観もそれぞれなんでしょうけれど
たとえ儀礼としての式典を行わないとしても、私なら、人間としての「お別れ」をするタイミングくらいは設けたいと思うんですよね・・・
Commented by もりもり at 2013-06-19 00:44 x
岡田君 まだ起きているよ。今日は引っ越しの箱ずめが半分以上に終わりました。まあ、それは別として2002年5月、守山教会に来て初めての葬儀の司式をしました。通夜なしの葬儀だけでした。事の次第はめり山の葬儀屋さんからの電話から始まりました。「今守山警察のほうから葬儀依頼を受けましたが、亡くなった方がカトリックの方と言う事を警察から連絡があり、葬儀だけお願いします」とのことでした。事情はよくわからまま引き受けました。守山の信者さんたちに助けられて聖歌も入った葬儀になりました。葬儀費用は守山区が葬儀屋さんに支払われるとの事。葬儀屋さんの小さな部屋での葬儀でした。わかるだけの情報を葬儀屋さんに
聞きましたが、どうも長崎あたりの人らしいだけでした。守山教会の「死亡台帳」に記録しました。なんか悲しい葬儀でした。でも守山教会のご婦人たちの歌の中出来たことはよかったと思います。そんなことを思い出しました。
Commented by フランシスカ at 2013-06-19 15:33 x
仮に私が亡くなったときには誰も来てくれないかもって・・・・そんなことあるわけないじゃないですか!
大聖堂いっぱいですよ!(は言いすぎかな)
でも間違いなく、私より先に逝ってしまってら私は行かしてもらいますよ。
なんで先に逝っちゃったの!楽しみにしてるブログ見れんじゃん!てね(^^;

私は、ちゃんとお別れしたいからやっぱりお通夜はあった方がいいです。今は亡き叔母が、私が幼少のころ「亡くなってすぐの人の魂は、この世でもあの世でもない世界をさまよっているから、天国への道に迷うことがないように、故人の暗い足元を照らすローソクの明かりを絶やしてはいけないのよ」という言葉を思い出しました。
Commented by dscorp-japan at 2013-06-20 22:30
☀もりもりさん。
私たちもそういったケースのお葬式をお手伝いすることが少なくありません。
たしかに「寂しい」「哀しい」お葬式なのかもしれませんが
そこにこそ、教会の果たすべき役割があるのだと信じたいです。
おそらく亡くなられたご本人は
教会信徒の皆様が聖歌を歌って送って下さったことに感謝されていらっしゃると思います。
Commented by dscorp-japan at 2013-06-20 22:34
☀フランシスカさん。
・・・有り難うございますぅ・・・m(_ _)m
とりあえず
参列者ゼロ、は避けられそうですね(笑汗)
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これでも葬儀屋さんのブログなのだ


by dysmas
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