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D’s(ディーズ)さんのぶろぐ

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金子哲雄さんから学ぶこと

 
すでに皆様もご周知のとおり
経済ジャーナリストの金子哲雄さんがご逝去されました。
そして
これもまたニュースなどで取り上げられています、ご本人からの参列者への手紙が話題になっているようです。

→ 手紙全文の掲載された記事


葬儀屋さんの立場から申しましても
お手紙にある金子さんの言葉には、心を動かされるものがあります。
悲しい内容のそれなどではなく
明るくユーモアがあり、周りの方々への感謝と礼節を忘れない、とても素晴らしい内容です。
私たちなどには分かるはずもない、辛く苦しい闘病生活のなかにあって
このようなお手紙をご用意されていらっしゃったことに、心から敬意と賛辞を表したい思いです。

様々な記事を拝読いたしますと
生前の金子さんはご自身の余命を受け入れて、ご自分のお葬式に関して事前にご自身でご手配されていたとのことです。
葬儀の会場となるお寺
依頼する葬儀社・関連業者
葬儀祭壇
仕出しのお料理
お墓や戒名・・・
それら全てを、ご自身がお調べになり、選択し、ご依頼されたのでしょう。

有り体に言えば
いかにも経済ジャーナリストらしい生き様、と言えるのかもしれません。
常に消費者目線をお忘れにならなかった金子さんらしい、最後の経済活動であり市場調査でもあったのかもしれません。
しかし
たとえ心では思いながらも、それを実行にうつすことは並大抵のことではないと思います。
素晴らしい、カッコいい最期だったと思います。


・・・あらためて思うことがあります。
やはり
「お葬式もまた、その人の人生の一部である」ということです。
極端に申しますなら
「人生の集大成」と言えなくもありません。
亡くなったから終わりじゃない、ということです。

金子さんは、ご自身で人生の「けじめ」をつけられたのでしょう。
ご自身ですべてを手配され
ご自身の言葉で謝辞を述べられた。
誠に素晴らしい「けじめ」のつけ方だったと思います。


・・・すでに今
金子さんは(ご自身仰るところの)第二の現場において、新たな活動を始められていらっしゃることでしょう。
これからの金子哲雄さんのうえに
御仏のよき導きがあることを、心よりお祈り申し上げます。
by dscorp-japan | 2012-10-06 00:10 | 葬儀 | Comments(0)
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これでも葬儀屋さんのブログなのだ


by dysmas
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