お引き受けします。
ある方が亡くなりました。
その方は収入が全くありませんでした。
現時点で詳しい事情は分かりませんが
どうやら生活保護申請はしていない模様。
ご夫婦の住む家の家賃も滞納していて、過日強制的に退去させられたとのことです。
(現在奥様は同郷の友人宅に居候されているとのこと)
一切の所持金はありません。
亡くなられたご主人にも、遺された奥様にも。
ご主人の親族とは一切連絡がつきません。
奥様は外国籍の方。
日本語もそれほど話せません。
お金の工面にしても、祖国のご実家にはとてもお願い出来るような経済状況ではないとのこと。
・・・死体検案書の発行費用さえ払えないそうです・・・
しかし火葬はしなくてはなりません。
(死後かなりの日数が経過しています)
当該自治体の運営する火葬場でも、火葬料は必要。
いわゆる直葬(一切の葬送儀礼を行わずに火葬のみ行う)をするにしても
最低限、棺だけでも要ります。
(拾骨用の骨瓶や骨箸も)
♢
奥様は
通っていらっしゃった、とあるカトリック教会に飛び込みました。
泣きついた、と言った方がいいかもしれません。
今やご自分の手元には何一つ無いのです。
教会の主任神父様から私に電話がありました。
「お金はありません。
でも何とか助けてあげたい。
ウチの教会も協力します。
何とか助けてあげて下さいますか」
・・・ということで
朝になったら待ち合わせ場所である警察署へ行って参ります。
縁あって関わった人たち皆が少しずつ助け合い、無理のない程度に負担し合うしかないんでしょう。
しかしそれこそが「相互扶助」ということだと思います。