憧れの画家・アンドリュー・ワイエス
・・・その画力や観察眼は勿論のこと
彼の描く世界
そして彼の生き方にさえも、私は大いに憧れるのであります・・・
アンドリュー・ワイエス。
アメリカを代表する画家であることは誰もが認めるところであります。
おそらく
彼の代表作『クリスティーナの世界』は、どなたも一度は目に触れられたことがあるのではないでしょうか。
彼の身近にある自然や気候が織りなす風景。
そこで暮らす人。
更にはそこに描かれる人物の背景までも、ワイエスは余すことなく描ききります。
とことん写実。
でも写真じゃない。
光の表現がレンブラント的ではありますが
ワイエスの描く光からは、季節が感じられると思います。
この作品も有名ですよね。
上の作品のスゴイのは
なだらかな丘陵地のほんの少しの凹凸が、まるで手で触れることが出来るかのように繊細に描かれているところだと思います。
・・・3Dなんてメじゃないですよね・・・
よくワイエスを評して
「隠遁者」「人間嫌い」「孤独を愛する画家」などと言われます。
しかし私は少し違うんじゃないかと思っています。
彼は孤独を愛したのではなく、静寂を愛したのだと思うんですね。
密かな温もりの感じられる静寂
自然のもたらす、凛とした静寂
そこから聴こえる音があるとすれば
流れる風の音や、土や草を踏みしめる人間の足音くらい。
仮に彼が人間嫌いだったのなら、あれほど多くの人物画を遺すことはなかったのではないか、と・・・
今から3年前
2009年にワイエスは91年の生涯を終えました。
彼はその生涯を
常に自然のなかで過ごされたと聞きます。
都会に暮らすことを良しとせず
自然のなかで、そこに暮らす人々を見つめながら、静かな人生を送られたのだと思います。
・・・私の
一生の憧れです。
貴兄がノーマン・ロックウェルを好きなのはよく分かります(笑)
・・・その昔
『講談社フェーマススクールズ』の “ お手本 ” として
ノーマン・ロックウェルの作品が使用されていましたね~(笑)
仮にワイエスとロックウェルを比較した場合
ワイエスが『静』ならロックウェルが『動』という感じでしょうか・・・