D’s(ディーズ)さんのぶろぐ

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“テルモ”の怪談話

 
小学校時代のお友だちにS君という人がいました。
当時の私の、いちばんの親友でした。
学校から帰る方角も同じだったし
好きなものもほぼ同じだったんです。
ただひとつ違ったのは
S君はキャンディーズのミキちゃんが好きで、私はランちゃんが好きだったことくらい(照)

S君のあだ名は“テルモ”。
何でテルモだったのかいまだに分かりませんが。
因みに私のあだ名は “ジジイ” (大汗)。


・・・ま、それはおいといて(笑)

テルモと私
学校の帰り道で、いつも交互にお話を作って披露し合っていました。
それも、創作怪談話を。
お互いに怖い話が大好きでしたので
何とかしてお互いを怖がらせようと、必死になってストーリーを考えては披露してました。

テルモのスゴイところは
殆ど即興で、次から次へと怖い話を創ることが出来たことでした。

「ジジイ(私)!
えぇ~っと、今日は児童公園の “立ち入り禁止の森” を舞台に話を創ろう」

「・・・そうだなぁ、じゃ今日はS山病院の夜を舞台に考えよう!」


・・・私はといえば
授業中に必死こいて考え抜いた話があるのに、いきなりテーマを決められてしまってアセるわけですよ。

(今日考えてきたやつ、どえらい(名古屋弁で『スゴイ』の意)怖い話なのに・・・)

二人肩を並べて、しばし沈思黙考。

「・・・よし、出来た!
じゃオレから行くよ」

いつもテルモが先に話を完成します。
ものの5~6分でですよ・・・!

・・・テルモの話、ホントに怖かったんです。
幽霊の出るタイミング
こちらの予想を裏切る現れ方
そしてストーリーテラーとしての力量・・・
今思い出しても、テルモの才能はスゴかったと思います。

お話の傾向は
スティーブン・キングの短編に近い感じでしょうか。
森にも
池にも
病院にも
テルモの創りだした幽霊はどこにでも潜んでいて
聞き手である私の想像を超えたところで、とんでもない現れ方をしたんです(驚)
それも「ワッ!」と驚かすような現れ方じゃなくて
(・・・えぇ?何それ・・・)と、背筋の凍るような登場の仕方・・・

私もテルモに負けじと、必死で話を考えて披露するんですが
多分テルモの話の足元にも及ばない陳腐なものだったんじゃないかと思います・・・

            ♢

時は流れて。
私もガッコのセンセになったり
教会学校のスタッフになったりした頃には、生徒たちに怖い話をしたもんでした。
生徒たちはしっかり怖がってくれたんですが(笑)
私のなかには常に “テルモ” という審査員がいて、いつも彼に訊くんです。

(テルモ、この話し方で良いかなァ・・・?)


つまり私にとっての怖い話の師匠は
スティーブン・キングでもH.P.ラブクラフトでもなくて、テルモなんです・・・



私が転校した為
その後、テルモとは音信が途絶えてしまいました。
もう35年も会っていません。
でも
私のなかにテルモはずぅ~っと存在していて、怖い話をするたびに彼の顔が浮かぶんです。

(・・・テルモ、このストーリーってどう?)
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by dscorp-japan | 2011-08-10 01:21 | あったこと | Comments(0)
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これでも葬儀屋さんのブログなのだ


by dysmas
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