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D’s(ディーズ)さんのぶろぐ

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「骨箸」について思う

 
個人的に
ずっと違和感を感じていることです。

故人様のご遺体の火葬の後に行われる拾骨(お骨上げ)に使用する「骨箸」。

・・・なんで「箸」・・・?

この日本において
拾骨に骨箸を用いることは、半ば当たり前となっています。
当たり前のことなんですが・・・でも「?」と思ってしまうんです。

ご存知の方も多いかと存じます。
拾骨に「箸」を用いるその意味は・・・

故人様の魂が「三途の川」を渡る際の「橋渡し」の意味として
「橋」と「箸」の音が共通なことから
“(故人様が)無事にあの世に辿りつけますように” との思いを込めて、箸を使用すると言われております。

因みに
食事のマナーで言われる「箸渡し」「合わせ箸」とは
箸から箸へと、料理をリレーのように渡す所作ですね。
これは
拾骨の際に行われる、御骨を箸から箸へと移す所作から
食事の際にはしてはいけない、とされています。


・・・その意味するところは十二分に理解できるのでありますが
それにしても「箸」って・・・


外国籍の神父様は、一様に首を傾げられます。

「食事に使用するものを使うというのはつまり
私たちで言うところの、ナイフやフォークを使うということでしょう?」

これが日本の風習であり文化である、とも言えるのでしょうが
それでも違和感を禁じ得ないのは、私だけなのでしょうか。


あくまで個人的な思いですが・・・

自分の大切な人の骨は、箸なんか使わずに拾ってあげたいです。
可能ならば、手で拾ってあげたい。
火葬直後で御骨が非常に熱いというのなら
耐熱性の高い手袋なんかを使用したっていいと思います(試したことはありませんが)


私は骨箸を否定するつもりはありません。
「三途の川の橋渡しの為に」
或いは
「骨箸を使用した方が丁寧だ」
と捉えられる方は、骨箸を使用すれば良いと思います。

ただ
私と同じように、骨箸を使用することに違和感を感じていらっしゃる方もいらっしゃると思うんです。

「手ぼうき」と「ちり取り」
実際に使用しているところもありますが
・・・う~ん・・・

「掃除機」
・・・個人的には「×」。


何か良い方法はないものでしょうかね・・・
by dscorp-japan | 2011-05-23 00:33 | 葬儀 | Comments(4)
Commented by ルビー at 2011-05-23 20:50 x
私も違和感があります。それも菜ばしなのよね。
なぜにちりとり???

これは火葬になってから始まったことなのかしら?
儀式を考えたヒトってどんなヒトなのかしら?

全てが???です。
天邪鬼だからかしら?
Commented by dscorp-japan at 2011-05-24 00:27
☀ルビーさん。
おそらくこれは、儀礼的な背景があってのことではないような気がします。
単純に、日本人にとって使いやすいツールが「箸」だった、というだけの理由かと思います。
たしかに、箸自体は使いやすいのかもしれませんが
敢えて道具を使う必要があるのかなァ~とも思うんですよね・・・
Commented by ロッルーレオン at 2011-05-24 22:46 x
あのぉ・・・
実は、私も、「お骨拾い」の、あの「箸」には、馴染めないものを感じました。

初めての「お骨拾い」は、私の愛した、当時私のすべてであった「姑」の「お骨」でした。

毎日使っている持ち慣れた「お箸」とは、程遠く・・・
使い勝手の馴染めない「お箸」で・・・
その「お箸」で、お骨を拾って・・・(拾うという言葉も違和感を感じますが)
喪主(私の夫)がお箸で持った、私の愛した母のお骨を、私が持った「お箸」で持って、次の身内に渡すのです。。。次ぎ次ぎと。。。

私は、宗教とか儀式とか分かりませんが、
私の愛した母の身体を、箸から箸へと無感情に、移されているようで、たまらない思いを、心奥深く感じていました。

私も・・・ どんなに熱くても、それが火傷しようとも、、
私の生身の手と腕と身体で、母を抱きしめたかった。。。です。

宗教的な儀式とは、まったく相容れない「心」があることもあるのですよねぇ。。(不出来なヨメですけど
Commented by dscorp-japan at 2011-05-25 00:56
☀ロッルーレオンさん。
なるほど。
同じ「箸」でも、使い慣れたものとそうでないものとの違いは大きいのかもしれませんね。
箸から箸へとリレーする所作は
まさに「三途の川への箸渡し」を表現したものと言われております。
(無事に渡り切って、あの世に辿りつきますように)との祈りが込められていると言われます。
ただ、それはあくまで日本の習俗のひとつであって
それを万人が肯定できるものでもない、ということなのでしょうね。
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これでも葬儀屋さんのブログなのだ


by dysmas
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