故人様の指定席
怒涛のお仕事ラッシュがひと段落。
ようやく一息つけるかな・・・(笑)
♢
今日、私が担当させていただいたご葬儀でのお話。
故人様は94才のおばあちゃま。
とっても熱心なクリスチャン(プロテスタント)でいらっしゃったそうです。
お元気な頃は、毎週の礼拝に欠かさず足を運び
大変深い信仰を持って、神様を賛美されていらっしゃったとのことでした。
「〇〇さん(故人様)はネ
いつも決まって、あの席におかけになっていらしたのよ」
「あの席に〇〇さんがいなくなると
私たち、これから寂しくなります」
故人様の “指定席” は
礼拝堂右側、前から3番目の中央寄りのお席だったそうです。
牧師先生の説教でもお話がありました。
「〇〇さんはいつも、そこのお席にお掛けになって
私の拙いお話にも、いつも熱心に耳を傾けていらっしゃいました。
〇〇さんの、半ば指定席だったのです」
90才を過ぎてもなお
毎週、熱心に教会に通っていらっしゃったこと自体、すごいことです。
しかも故人様は
いつも自分の為などではなく、苦しむ人や悩む人の為に祈っていらっしゃったのだそうです。
“指定席” には花束が手向けられていました
大正
昭和
平成と
激動の時代を駆け抜けてこられた故人様は今
天国で安らかに過ごされていることでしょう。
参列者の皆様
一様に泣き笑いのお顔でした。
「寂しいけれど、笑顔で送ろう」
キリスト教葬儀の本質を見たような気がいたしました・・・
・・・やっぱり、司式者からの目線ってあるんですね~
故人様はマッサージ師でいらっしゃったそうです。
ご自分よりもずっと若い方々のお身体をほぐし続けることが、至上の喜びだったのだとか。
「人が喜ぶ姿を見て、自分が幸せになる」
私も、そういう人間になれたらなァと思います。
(全然なれていませんけれど・・・)