新学期の西経一神父様
・・・何となく予測はしていたんです、昨日あたりから。
そろそろ電話があるんだろうな・・・って(汗)
・・・はい、ビンゴ。
夜9時頃、電話が鳴りました。
・・・え?
お葬式のご依頼電話かって?
いやいや・・・(笑)
「もしもし?オレだよ。
モリオ(私です)は夕飯食った?」
「・・・食ってねェよ」
「おぉ~可哀想に。
オレはハウス(修道院のことです)で刺身が出たよ ♪」
そりゃよろしいな。
「オレはコーヒーが飲みたいだけだが
コーヒーの飲める店なら、オマエが夕飯を食べるのに付き合ってやっても良いぞ」
・・・素直に「コーヒーをオゴッて下さい」と言え(笑)
ということで
毎度おなじみ、西経一神父様とのコーヒータイムです。
♢
何故予測していたかというと
春休みが終わったから、です。
ご存知の方も多いかと思いますが
西神父様は、学校が長期のお休みに入ると俄然忙しくなります。
教会だの
学校だの
修道院だの
全国津々浦々、講演や黙想指導などで飛び回るのです。
これも再三申し上げております通り
西神父様の講演は、非常に人気があるんですね・・・
「やっと今度の土曜日が、今年に入ってはじめての完全休業日だぞ。
ほれ、オレの手帳を見てみろ」
・・・ホントにそうでした。
よう働くわ・・・(汗)
♢
「ウチ(南山中・高等学校)は明日が入学式だ。
今日が始業式。
ウチの伝統で、先に始業式をしてから、在校生みんなで新入生を迎えるんだ」
なるほど昨日あたりから
行く先々の桜の木の下で、新入生と思しきお子さんが真新しい制服で写真撮影をしていました ♪
無関係の私でさえ、自然と顔がほころんだりしました・・・
「入学式ってウキウキすると思わない?
オレ、入学式、大好き」
・・・まァ
言わんとすることは分かります。
(一応私も、昔はガッコのセンセでしたから)
緊張感を漂わせながらも
目をキラキラさせながら学校の門をくぐる新入生たち。
「未来」とか「希望」という言葉が
新入生たちを通して、はっきりと輪郭をもって私たちの目に映る瞬間です。
「新しいスタートを切るのはナ
なにも新入生たちだけじゃないんだ。
在校生だって
オレたち教員だって、新しいスタートを切るんだよ。
教員の良いところって
そうやって、毎年スタートを切ることが出来ることなんだ。
他の仕事って、なかなかそういうの無いだろ?
教員って、幸せなんだよ」
・・・教職を辞してから、早や20年近く経ちます。
今じゃ、ヘッポコ葬儀屋さんです。
年度の変わり目なんて、何の意識もしてません。
せいぜい
(もう4月かァ・・・)ってくらいです。
“古い自分を脱ぎ捨てて”
言うは易しですが
問題は“いつ”それを実行するのか、ですよね。
人間には
行動を起こすためのきっかけが必要なんですよね。
私たちの背中を押してくれる、きっかけが。
「欧米じゃ新学期は9月だったりするらしいが
やっぱ、断然4月だろ。
新しいスタートは4月こそが相応しいと思わん?
特に今年こそ、“今”だろ」
それは激しく同意。
何より、希望を抱くことが出来ますよね ♪
・・・特にこの春は
日本人全員が新しいスタートを切るべきときなんだと思います。
これまでの自分を省みて
今一度、自分の置かれた環境のなかで何が出来るのかを真剣に考えて
感謝と思いやりをもって
私たち全員が、新しいスタートを切ることが出来ますようにと祈らずにはいられません。