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D’s(ディーズ)さんのぶろぐ

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葬儀屋さんのツライこと。

おそらく
全国の葬儀屋さん全員が経験しているであろうお話。

お葬式の現場で
お身内以外の方からご意見をいただくこと。
そして
それらのご意見はしばしば、私たち葬儀屋さんへの“お小言” という形をとることも・・・。

いや
こちらは重々理解しているんですよ。
すべてのご意見は「良かれ」と思われた上でのものなのだということ。
すべては、より良いお葬式の実現の為だということ。

「葬儀屋さん、しっかりやってちょうだいよ」
「ちゃんと事前にアドバイスしてちょうだいよ」

ただ
そうしたご意見が、ご遺族ご親族のご意向と異なる場合があるんです。

当然のことですが
私たち葬儀屋さんは、想定出来得るあらゆるケースを念頭に置いてお客様にアドバイスします。
決してお客様を委縮させるためではなく
「もしも」を想定して、念のためにご説明するわけです。

(そりゃアンタ、葬儀屋さんの売上を伸ばすための手法じゃないの?)

『段取り八分』という言葉があります。
お葬式こそ、まさに段取りが勝負です。
事前の準備がどれだけしっかりできているか。
これこそが葬儀屋さんの、いちばんのお仕事だとも言えます。
お客様の想定できないことであっても
私たち葬儀屋さんは「もしも」を考えるんです。
経験則、です。

私たちは、それら「もしも」のお話をしないわけにはいきません。
仮にそうしたアドバイスをせずに
いざ蓋を開けてみて、その「もしも」が起こってしまうことが怖いからです。

しかし
お客様のなかにもいろいろなお考えの方がいらっしゃって・・・

「大丈夫大丈夫!そんなこと絶対にないから」
「もしもの場合は『ゴメンナサイ』でいいでしょ」

結構念押しするんですけれど
最終的には、ご遺族のご意向を無視するわけにもいきません。

ところが
こういうお客様のときにかぎって
「もしも」が起こってしまうんですよね・・・(大汗)

「あちゃ~」
「葬儀屋さん、どうしよう・・・」

私たちは思います。

(だからあれほど言ったじゃん!)

でも、口には出せませんよね。
可能な限りの努力をします。
完璧な対応は無理でも、今出来得る限りの最善の方法を考え、実践します。

・・・でも
ここで言われるんです
ご遺族様以外の方々から。

「アンタたち、プロなんだからサァ・・・」


・・・葬儀屋さんの
いちばんツライ瞬間、です・・・(泣)
by dscorp-japan | 2011-03-30 22:48 | 葬儀 | Comments(0)
line

これでも葬儀屋さんのブログなのだ


by dysmas
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