『ソウルケイジ』 誉田哲也
光文社文庫 ¥720(税込)
“姫川玲子”シリーズ・第二弾。
警視庁捜査一課殺人犯捜査係の班長である姫川警部補を中心に
“姫川班”の個性あふれる面々が凶悪殺人を解決してゆくという・・・
ま
警察小説の王道、ではあります。
(以前このブログで、第一弾『ストロベリー・ナイト』も取り上げました)
多摩川土手に放置された車両から、血まみれの左手首が発見された!
近くの工務店のガレージが血の海になっており、手首は工務店の主人のものと判明。
死体なき殺人事件として捜査が開始された。
遺体はどこに?
何故手首だけが残されていたのか?
姫川玲子ら捜査一課の刑事たちが捜査を進める中、驚くべき事実が次々と浮かび上がってくる―。
大ヒットシリーズ第二弾!
(以上、文庫本背表紙の説明より抜粋)
第一弾 『ストロベリーナイト』
とっても面白かったですね~ ♪
登場人物それぞれのキャラがちゃんと立っていて
故に、ストーリー全体がリアルに説得力を持って、読者に迫ってくる感じでした。
まさに一気読み。
で、この作品。
『ストロベリーナイト』ほどの衝撃的な展開はありませんが
相変わらずの若い文体で、テンポ良く読むことが出来ます。
事件に『ウラ』は付き物なのですが
前作のような、歪んだ社会(或いは家族)によって生みだされたモンスターのような犯人像とはうって変わって
愛する者の為の犯罪、という背景が描かれます。
私なりの印象を申しますと
若干、東野圭吾さん的アプローチなのかな?という気がしました。
姫川シリーズ版 『さまよう刃』的な・・・?
ただひとつだけ。
お話の序盤で
姫川が事件現場近くに暮らすホームレスの“家”を覗く場面があるんですが
葬儀屋さん的な目線で言うと、ここで姫川は “気付かなきゃ” ウソなんですよね・・・
(これ以上詳しくは書きませんが・・・)
それはそれとして
誉田さんはこのあと
姫川シリーズ第三弾 『シンメトリー』で
今度は横山秀夫さん的アプローチを見せ、これまでとは一味違った姫川玲子の魅力を描くのであります・・・
災害ボランティア(SL)として避難被災者のメンタルケアーをしています。
ハード面は動き出していますが、ソフト面はどれぐらいの時間がかかるのか予測つかないです。
危機回避本能が強い犬でも身体は硬直し、目は怯えています。
自然の力に翻弄された人も犬も・・・・
無力を感じますけど「共に生きる」
どの命も大切です。
ここにきてホットして明日の活力にします。
ありがとうございます。
とっても尊いお仕事をされているとのことで、心からご尊敬申し上げます。
「共に生きる」
その気持ちがホンモノであれば、ワンちゃんたちは必ず分かってくれますよね♪
「頑張れ」じゃなくて
「一緒に頑張ろう」なんですよね。