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映画『クリミナル・サイト』

映画『クリミナル・サイト』_a0153243_0361343.jpg


最初に申しますが、この映画の邦題はどうかと思う。
“緊迫のサスペンス”ってあるけど、そういう宣伝文句が却って映画のピントをボカしてるんじゃなかろうか・・・?
因みに英題は『Merry Gentleman』です。

マイケル・キートン(バットマンシリーズ)の初監督&主演作。
自らの生業に嫌気がさしながらも、殺し屋稼業を続けるフランク(キートン)と、警察官である夫のDVから逃れて家出してきた女性・ケイト(ケリー・マクドナルド)を中心に物語が進みます。

ある冬の夜、ビルの屋上から殺しを遂行したフランクが悔悟の念にかられて飛び降り自殺をしようとしたところを、たまたま通りかかったケイトに見られて自殺を思い留まるところから始まります。
ケイトに近づくフランク。
それは目撃者であるケイトを殺すためなのか、他の理由なのか・・・

・・・相変わらずストーリーの説明がダサダサです。ごめんなさい m(_ _)m
でも
あまり説明すると“ネタばれ”になっちゃうし・・・


・・・えっと
これはサスペンス映画なんかじゃありません。
人間の罪と更生を描いた、ヒューマンドラマです。

これは推測ですが
マイケル・キートンさん、かなりキリスト教的素養がお有りのようです。

(オマエがエラそうに言うな!)

神の救いを象徴するような描写が、映画全編にチョイチョイ出てきます。
ストーリー上、重要な場面も教会の聖堂の中だったり。

マイケル・キートンさんはこれが映画初監督とのことですが、
かなりウマいと思います。
セリフやナレーションでの過剰な説明を省いて、静かに流れる映像でストーリーを語るという。
それだけに俳優さんの表情や“間”がとっても大切だと思うんですが、かなりイイ線行ってます♪
SEも少ないし、BGMも少ない。
非常にリリカルな表現で、観ていて気持ちが良いです。
映画全体の色(トーン)も私好み♪
過剰な色彩を抑えているからこそ、逆に温もりが感じられるというか。

この映画は
一回観ただけでは分からない部分もあるかもしれません。
映画のラストも、至極象徴的な終わり方です。
でも
もしもあなたが自分の内に罪を認識するのなら、この映画は何らかの救いをもたらしてくれるのではないでしょうか・・・

私はこの映画、大好きになりました。
個人的には『セント・アンナの奇跡』と並んで、今年観た中ではイチ押し!
by dscorp-japan | 2010-07-01 01:21 | 映画・テレビ | Comments(0)
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これでも葬儀屋さんのブログなのだ


by dysmas
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