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『享年』と『行年』、そして『数え年』

 
今日(正確には昨日・3月22日)ある方のお葬式の御依頼をいただき、私が打ち合わせに伺いました。
そこでこういうご質問をいただきました。

「故人の年齢は『享年』が正しいのか『行年』が正しいのか」

キリスト教の場合、故人の年齢は『満年齢』で表記します。
(最近では宗派に関係なく満年齢の表記が増えてきました)
ではこの満年齢を『享年〇〇才』とするのが正しいのか『行年〇〇才』が正しいのか、ということでした。

・・・実はこれには諸説あるんです・・・。

元来『享年』も『行年』も、『数え年』を表したとのことです。
これは日本において、終戦後あたりまでは生きていらっしゃる方の年齢も含めて『数え年』で数えていたことが背景にあります。
日本は『数え年』の国だったんですね。
他の国でも、特に仏教国では今でも『数え年』を使う国があります。

さて
この、似て非なる(?)単語を調べてみますと・・・

『享年』
  →(天から享(う)けた年の意)この世に生き長らえた間の年齢。
『行年』
  →この世に生まれてから経過した年数。



・・・この説明をどう解釈するかということなのですが
個人的には『享年』にある「天から享けた年の意」という部分に注目したいと思います。
私たちが天から(神様から)命を授かったのはいつなのか。
それは母の胎内で受精したその瞬間ではないでしょうか。
だとするなら
『享年』は、出産の瞬間から数えるというより、胎内にいた時間を加算すると捉えるのが自然なような気がいたします。

実のところ
『享年』も『行年』も同意とされております。
ただ、上記のような解釈もあって
満年齢を念頭に考えた場合が『行年』、数え年から考えた年齢が『享年』という考え方が一般的となっているようです。

              ♢

ところで
どうして『数え年』ってあるのかご存知ですか?
これにも諸説あるのですが
いちばん言われている根拠が
『母親の胎内で受胎した時点からこの世に誕生するまでの期間(いわゆる“十月十日間”)を年齢に加算する』
というのです。
つまり、受胎した時点から、すでに胎児は“生きている”というわけです。

素晴らしい考え方だと思いませんか?
・・・いや、至極当たり前のことを言っているんです。
『受胎した時点で胎児はすでに生きている』
当ッたり前の話ですよね!

「オギャ~」と生まれたときは、命を授かってからすでに約一年経っている。
だから生まれたときにはすでに(約)一歳なのだ、と。

こういう解釈があれば
必然的に堕胎は“殺人”である、となりますよね。

            ♢

はじめて妊娠したご夫婦がいらっしゃいました。
ご夫婦は教会で、ある神父様と談笑されていました。

「私たちももうすぐ三人家族になります」

神父様は答えました。

「何を言ってるの?もうすでに三人家族じゃない!」





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by dscorp-japan | 2010-03-23 01:19 | 葬儀 | Comments(2)
Commented by happy_coolfamily at 2010-03-23 23:10
ふむふむ・・・

受胎~着床~出産には人間が関与でききれない神秘があるんです・・・と確信しています。
まさに「命を授かる」ってことなんですよね。。。

なんかぁ~
数え年のほうがいいですねぇ。。。
Commented by dscorp-japan at 2010-03-24 20:05
☀happy_coolfamilyさん。
つまり『数え年』が何故使われたのかという意味を知ることが大切なんだということですね。
一般的には(数え年なんて無理矢理「長生き」させたみたい)という印象があるかと思いますが、実はもっと深い意味があったんですね~。
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これでも葬儀屋さんのブログなのだ


by dysmas
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